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猿害対策:岡崎市大幡町見学ートラ装置がすごい!
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2011.02.13 Sunday 22:00渡邊教授が獣害対策に協力している愛知県岡崎市大幡町へ行ってきました。ほかのメンバーは、H川さん、O橋君、O谷君。愛知県は、東部の三河地方でサルやシカ、イノシシ、ハクビシン等の野生動物による畑の被害が多く報告されています。標高200mほどの落葉樹と常緑樹のなだらかな山々に囲まれた大幡町は、近隣の町と“猿害対策を考える会チーム5町”という対策グループを編成し、様々な試みを手がけています。今回は、イノシシやシカ用の檻ワナ、サル捕獲用のワナ、電気柵の張り巡らされた畑などを見学させていただきました。最もインパクトがあったのは、アイシンAW方式動くトラ装置。
全体像は、トラのぬいぐるみを林内に置くと、サルが警戒してしばらく寄らないことを応用し、動くものに改造。前足が動き、時々全体がガタッと揺れます。さらに「ガオォォォ、ガオォォォォ」というトラの音声と金属製シシオドシも響きます。動力は風力+太陽光発電。前足近くにはセンサーライト。これは夜間に畑荒らしに来るハクビシンなどを脅かすため。以前は山手からサルが下りてきて畑荒らしをしていましたが、これが設置されてから山手から来なくなったそうです。ただし、トラの顔が向いている方から来るのは防げますが、背後からは防げないので、改良策が考えられています。10ヶ月間、サル害を防いだ1代目のトラは、紫外線で変色しています。あ、これではなかった。でも、いい顔しているでしょう?ホワイトタイガーに近くなっても、効果は続いていたそうです。変色前との警戒度の差はまだ分かっていません。どなたか卒論テーマにいかがでしょうか?このようなカラクリや電気工学を応用した独創的な獣害対策は、三河地方というトヨタなどの物作り産業の盛んな土地柄と、創意工夫の好きな工学知識のある人々の協力の賜物でしょう。他にはシカ・イノシシ捕獲用の檻(中に米ぬかがまかれています)。シカらしき足跡あり。奥の緑色は、渡邊先生がインドネシアでサル捕獲をしたトラップから考案されたもの。神戸大のM山さんが考案したサル対策電気柵。しっかり効果を上げているそうです。単3電池で稼働します。お話をうかがい、これらを見学した後は、公民館でシシ鍋をいただきました。赤味噌がベース、サトイモや大根、人参、ゴボウといった根菜類がたっぷり。イノシシの脂身にはゼラチン質のような歯ごたえがあり、脂っこさは皆無。イノシシとシカ肉の薄切りを鉄鍋で焼き、味塩コショウをふったものも、大変美味しかったです。シシもシカも大幡町の山の恵み。獣肉臭さはまったくありません。仕留めた後の処理技術に優れた方がいるのでしょう。シカやイノシシが一般に流通するルートができれば、喜んで買う人は多いはず。天然の山の幸を得るには、山にわけいり、シカやイノシシを探したり追い込むといった大変な作業が必要です。将来、こうした労力に見合った収入があり、物流システムと法規制などが整えば・・・大幡町総代のI田さん、大幡町のみなさま、チーム5町のみなさま、渡邊先生、色々と勉強をさせてくださって、ありがとうございました。
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二足歩行ゴリラのアムバム
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2011.01.29 Saturday 22:00わたしがゴリラ調査をするイギリスのHowletts & Port Lympne Wild Animal Parkのゴリラ動画が、Youtubeで話題になっています。ご覧になった方も多いのでは。広大な庭を歩いているのは、1990年4月14日生まれ、20歳のオスのAmbam(アムバム)。体重が220kgと、この園では最重量級。彼は本園のハウレッツで生まれましたが、人工保育で育てられ(人工保育された動物は、ちょっと変わった行動をすることが多い)、7歳から仲良しの同父兄弟達と分園のポートリムに引越してきました。今ではみな立派なシルバーバック。一夫多妻制のゴリラでは、お婿にいけないオスが出てしまい、そういったオスは一人暮らしか、同じようなオスたちで群れて暮らします。飼育下でも、野生ゴリラのオスの生活史に基づいて、ゴリラそれぞれの性格や相性に合った暮らしを送れるようにします。アムバムは、京都市動物園にいるモモタロウ(10歳オス 2000年7月3日生まれ)のお父さんのBiju(ビジュ)(1987年7月28日生まれ、1999年10月28日上野動物園にて12歳で死亡)の異母兄弟にあたります。アムバムとビジュの父、Bitam(ビタム)は、子ゴリラ達にとても優しくて遊び好き。パブのマスターみたいに味のあるシルバーバックでした。イギリスの大衆紙Daily Mailには、アムバムのすらりとした二足立ちの写真が掲載されています。ハウレッツ・ポートリム野生動物公園には、他にも二足歩行するゴリラがいます。綺麗に伸びた姿勢で、キャベツやブロッコリー、フルーツを抱えて歩く姿は、なかなかシュール。普段はナックル・ウォーキング(握りこぶしを地面について歩く。拳立てとは違い、第1関節と第二関節の間の部分を地面のつける)で歩くのですが、餌をもらう時に二足歩行をしばしばします。両手に食べ物が持てるのと、他のゴリラの様子が見えやすくなるといった利点があります。ポートリムでは、朝食と夕食以外に、2回の軽食があり、ナッツ類やフルーツ、ミニトマトなどを、飼育係が広大な庭に出てきたゴリラ達にやります。一見、無造作に投げ入れているように見えますが、ゴリラ達が食べ物をめぐってケンカしないように、食べ具合や距離をするどく観察し、できるだけ1頭1頭が離れて、落ち着いて食べられるように配慮します。また、ゴリラ達の心身の健康やゴリラ同士が問題なく暮らしているかも、きちんと観察しています。ポートリムの群れは、ジャラ家族群とオスグループ2群の3群が飼育されています。ジャラ家族への軽食時間には、教育普及専門のスタッフ1〜3名が、ゴリラの説明を来園者にします。目の前にいるゴリラ達の逸話だけでなく、野生ゴリラの行動や生態、密猟やブッシュミート(ゴリラが食肉として食べられている)問題などの保全活動などを、優しく説明してくれる素晴らしいスタッフ達です。来園者からの質問にも丁寧に答えてくれます。オス・グループでの軽食給餌は、来園者と飼育係の距離が近いので、飼育係が来園者からの質問に答えることもあります。ここの動物公園は絶滅危惧動物(アジアゾウ、クロサイ、シベリアトラ等)の繁殖や自然復帰プロジェクトに加え、自然科学教育と保全活動を来園者向けに行っています。入園料は安くはありませんが、夏場の繁忙期には1日に2000人以上の来園が来ることも。動物本来の行動に気を配った環境で、動物を見て楽しみ、知識をプロに説明してもらい、かつ保全活動の一環にもなるー なんて充実した休日でしょう。日本でも、そのような体験ができる場が増えれば良いですね。
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阿部知暁さん個展案内
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2011.01.21 Friday 22:00ゴリラ画家の阿部知暁さんの個展案内をいたします。場所:珈琲豆屋 喫茶&ギャラリーバス; 東浦和駅・浦和駅東口から さいたま東営業所行き 朝日坂上(約15分)下車。すぐ左折徒歩2分期間:2011年5月4日〜6月5日10:00−16:00(月・火定休 喫茶豆屋さんのブログにて営業日の確認ができます。)作品は、小さな作品を中心に、絵本の原画も展示されます。福音館の『ちいさなかがくのとも』に掲載された『とうさんごりら』『キンダーブック』に掲載された『ゴリラの森』など。これらの絵本は、霊長類研究者とそのお子さんにも、大変好評です。絵本を見た後は、親子でゴリラごっこを楽しむ人も。長年ゴリラを見続けてきた阿部知暁さんが描いたゴリラたちのさまざまな表情を、ぜひ生原画で見に行かれてはいかがでしょうか。
評価:
阿部 知暁
ポプラ社
¥ 1,260
(1997-10)
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福岡市動物園のウィリーの訃報:日本のゴリラ残り22頭
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2011.01.16 Sunday 22:00今年は寒さが厳しいためか、本来なら熱帯で暮らすゴリラ達の訃報が相次ぎます。福岡市動物園のウィリーも1月16日に18:00、老衰のため亡くなりました。享年45歳。1964年アフリカ生まれ、1967年10月から福岡市動物園へ。来園者が落としたコップを使って水を飲む行動で知られていました。東山動物園のオキさんが昨年12月30日に亡くなった後、国内最高齢となりました。日本国内のゴリラは、現在オス13頭、メス9頭、合計22頭。現在の最高齢は仙台市八木山動物公園のドン(1969年生まれ41歳オス)2位は上野動物園のピーコ(1970年生まれ40歳メス)3位は東山動物園のネネ(1972年生まれ38歳メス)4位は日本モンキーセンターのタロウ(1973年生まれ37歳オス)50歳まで生きるゴリラはごくまれです。40代にもなればお年寄り。どうか1頭でも幸せに長生きしてほしいものです。2009年(上野のコモモ誕生以前)にまとめた日本の飼育ゴリラの数と年齢ピラミッドはこちら。
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オキさんの訃報とゴリラの寿命
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2010.12.30 Thursday 22:00名古屋市の東山動物園のゴリラ、オキさんが12月30日にお亡くなりになりました。享年53歳。下記は東山動物園のサイトより転載。オキは食欲もあり、天気の良い日は運動場で日向ぼっこなどをして落着いた老後を過ごしていましたが、昨日、寒気により運動場で冷えたためか体調を崩し、今朝よりうつ伏せの状態で動くことが出来なくなりました。
懸命に治療を行ないましたが、回復することなく午前11時50分に息を引き取りました。ご冥福をお祈りいたします。オキさんは怒涛の人生を送ったゴリラです。1956年にカメルーン生まれ。捕獲されて家族から離され、アフリカで名前をつけられて、1959年に他の子ゴリラ2頭(オスのゴン太、メスのプッピー)と共に、1頭あたり272万円で購入され来日。1963〜1968年の5年間は、浅井力三さんによるゴリラショーで一躍人気者に。東山動物園の歴史のサイトに、当時の写真があります。ゴン太は1973年に約16歳で死亡、プッピーは1979年に23歳で死亡。その後、ネネ(1972年カメルーン生まれ、1973年東山へ。38歳メス)とリッキー(1972年カメルーン生まれオス。1973年東山へ、1999年犬山市のモンキーセンターへ、2001年東山へ、2003年死亡)と共に暮らしました。2003年にリッキーとネネの娘アイ(現在7歳)が生まれた後は、子育てを積極的にして、血の繋がりこそないものの、大変良きおばあちゃんとして、アイにもネネにも慕われていました。動物園のオキさんの訃報を掲載したページには、元気な頃のオキさんがアイを背負う充実した顔が見られます。世界最高齢のゴリラの記録は、Dallas zooのJenny(2008年に55歳で死亡)があります。オキさんは、アメリカのコロンバス動物園にいるColo(コロ)に次ぐ長寿なメスとして知られていました。コロはWikipediaにもあるとおり、1956年12月22日生まれ。オキも1956年生まれですが、野生生まれのため誕生日が不明。コロは年末生まれなので、同じ1956年生まれなら、353/365の確率でオキさんの方が最長寿でした。日本のゴリラの歴史の中で、とても大切な役割を果たしてくれたオキさん。オキさんが大事に育てたアイが、今後幸せに暮らすことで、オキさんから受け継いだものが後世に残っていくことを願ってやみません。評価:
綾野 まさる,日高 康志
ハート出版
¥ 1,260
(2002-06)
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